2019年08月31日

修理:キーボードにコーヒーこぼして複数キー不作動。

結論

キーボードにコーヒーをこぼしたら、分解掃除が必須

経過

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コーヒーをこぼした再現イメージ(実際には、コーヒーをキーボード上にぶち撒きました。)

あーやってしまいました。 テレビ・パソコンに使っているワイヤレスキーボード。
コーヒーは、毎日の習慣。 濃い目にドリップしたものです。



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でも、キーボードは飲料こぼし対応済み。 キーボード上の水分は、穴を通して下部へ抜けるようになっています。
キーボードを持って、良く降ってコーヒーを落とし、ティッシュで拭いておきました。
キー列をティッシュに叩きつけるイメージ。

とりあえず作動しています。

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ところが、3日位して気づきました。 一部のキーが反応しない。 4、9、CTRL などなど。
キーの動きには問題ないので、接点の不具合。
しかし、複数のキーなので、共通パターン(導体)の接触があやしい。

えーいまごろ来たかー。 コーヒーが内部で固まったかな。

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さっそく分解


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キーパッドの隙間にコーヒー残りあり。

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配線パターンにもコーヒー汚れあり。
キーボードの配線パターンは、数枚のフィルムに分かれていて、その隙間に染み込んでいたものでしょう。

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キーバッドとキーパターンフィルム全体を水洗い。
水だけでもコーヒーには良い溶剤となるでしょう。


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乾燥: ドライヤーでひらひらさせながら水分を飛ばします。

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直らない。
十分に洗浄して仮組みし作動テスト。ところが、まったく改善せず、同じ症状。

えーなんだろう。


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パターンと基板との接続部は良好。

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原因は、パターン切れ。 光に透かしてようやくわかりました。
テスターで測ると導通がありません。 ですから電気的にも切れています。

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普通に見ると黒変しているだけで切れているようには見えません。
どうやら、コーヒー中のなんらかの成分でパターン(導電塗料)が溶けたようです。
パターンが溶けるのに数日かかったので、最初は問題なくキーを使えたことも納得です。

キーボード修理

パターン切れを直すには、導電塗料を塗れば良い。
しかし、高価だし。 なにより、細すぎて塗る作業がむづかしい。

そうだ簡易修理しよう。
電線を這わせれば良い。
先日、極細線を買っていた。 AWG36 これが入手できる最小径電線。

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極細電線の撚り線中の、更に細い1本を使用。


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極細線をパターン添わせ、溶けた部分を橋渡しするように紙テープで固定。

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2本のパターンをつなぐために、顕微鏡下での作業。
神経をつなぐようなイメージです。

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簡易修理後の状態。

これで、動作良好。 その後1ヶ月以上問題ありません。
導電パターンに導体を載せて、テープで貼るという方法は、かならずしも応急修理ではありません。
EL(エレクトロルミネセンス)発光体などでも、普通に同様の接続法が取られています。

また、キーの接触抵抗は、一般的に数10kオームでも反応します。ですので、厳密(低抵抗)な接続は必要ありません。
ということで、このキーボードの修理は成功したと思っています。

あとがき


このキーボードは、動作感良好。 マウスも付いていて、テレビPCには欠かせない逸品。

耐水設計を売りにしています。 もしかしたら、今回こぼれたコーヒーを落とそうと、キーボードを振ったことが逆効果だったかも。
コーヒーを深部(端部)に追いやったのかもしれません。 そっと上から水をかけて洗浄したら、故障には至らなかったかもしれません。

 

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posted by 家庭用品修理士隊 at 14:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 墨田のYさん
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