
フィリップス社製シェーバー 5830
数十年前に買った気がします。
その後ひげを伸ばした時期があったりしましたが、実働日数は相当なものです。
刃が丈夫で、充電池を一度自分で換えて。
このところヒゲ伸ばしをやめたので、また出番が出ていました。
ところが、先日ついに動きがとまりました。
スイッチを入れても無反応。 あれ?
電池は充電できなくなって久しいのですが、ACコンセントで使えていたのですが。
動かない原因
分解して、電池を外して原因判明
モーターへ接続する電極が腐食折れ。
電線が切れた状態です。

電線(接続金属片)の根本で折れたように切れていました。

故障状況図
修理

電線を接続しても使えない。
どうやら電池がだめか。
ニッカド充電池をつけなおしたり、スーパーコンデンサ(3V、5F)を試してみたり。
しばらくしても充電できていない。
で、結局。 これは、制御基板がおかしい。

基板の裏には、IC(集積回路)が付いていて、充電やスイッチの制御を行っているようです。
で、電極切れは直したが、充電ができない。
ACを入れても、充電しないので電池電圧が上がらない。
規定電圧に達しないと判断されスイッチが入らない。
つまり使えない。
電極が切れる直前までは、かろうじてスイッチが入るだけの電圧を確保できる充電ができていたのかもしれない。
改造
これはついに買い替えか。
しかし、モーターも刃も調子が良い。
そうだ、USB電源で作動させよう。
そうすれば、モバイルバッテリーで使えるし。
充電の必要がないので、旅行でも便利。

USB電源化完成写真
使用感良好 \(^o^)/
改造経過

改造は、電池をDC-DCコンバータに交換し、
ACプラグをUSBプラグに換えるだけ。

写真上 USBコネクタ(2線タイプ)
写真下 シェーバーのACプラグ
改造メモ

使用したDC-DCコンバーター
amazonで購入していたもの。
安く各種あるので便利。
USBの5Vを2V程度に下げる。
ポテンショメータ (直線的に抵抗が変化するボリューム部品)で電圧を、好みのモーター速度に調整。

AC電源から基盤への接続を切って、DC-DCコンバータに接続。
この際には、逆接続保護のためダイオードを入れる。
DC-DCコンバータによってはすでに内蔵されているので、その場合は不要。

改造後回路概要

ACプラグに5Vを加えて、回転速度を調整

ACプラグを切断して電線を出す。
すると、螺旋タイプの芯線が現れた。
これは、イヤホンなどにも使われるもの。
導線はコイルバネ状に巻かれているので、曲げに強い。
しかも、電線自体もコイルに巻かれているので二重に曲げ強い。
これにより通常の使用ではまず切れないと言える。
よく考えられた故障回避設計だと思う。

USBコネクタは、熱収縮チューブとホットボンドで何重にも固定
我ながら短時間で改造完了。
まだしばらくフィリップスさんにお世話になります。

フィリップス社の最高級?シェーバー(ワイヤレス充電タイプ)
特に・肌にやさしい・音が静かなのかなという感じです。
posted by 家庭用品修理士隊 at 13:06
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墨田のYさん