パソコンのディスプレーをオークションで安く入手。
ジャンク(部品取り)ということ。
コンデンサを交換したら良好になりました。 という実例です。

パソコンにつなぐと、映ったり映らなかったりと、不安定。
10年以上前の17インチ型。 これでは粗大ゴミ状態。
コンデンサが悪くなる例が多いらしいので、さっそく分解。

分解するためのネジが見当たらない。
中央の取り付け金具で固定していたようだ。
筐体は嵌(は)め込まれているので、ドライバーでこじる。
内部にもねじは無い。 合理的な構造ですね。

蛍光管のコネクタが4つある。 ディスプレーの上に2本、下に2本使っている。
このコネクタは外します。

電源部の基板を外す。 右半分は蛍光管用電源(インバーター)
この基板を見て、すぐに不良がわかります。

黒い部品(電解コンデンサ)の頭部 × 印が膨らんでいます。(赤矢印)
コンデンサの内部の圧力が上がった証拠です。
すると、電解液が漏れるので、必要な容量が無くなります。
調べると、5V電源用。 膨らんでいないコンデンサは12V用
ですので、膨らんだ2個を交換すればよさそう。

裏から半田を溶かし、コンデンサを傾けると足が抜けてきます。

新しいコンデンサを入れる穴は、しっかり開いていないと新品の足を入れにくい。
ピンバイスに噛ませた0.9mmのドリルで穴開け。 ハンダは柔らかいので簡単に開きます。

コンデンサを入れようとしたら、あれ?
裏と表で電極(+−)が違う。 //// の表示はマイナスのはず。

しかたなく、電源プラグを入れて実際の電圧を確認。
結局、表の表示が正しかった。

膨らんだ不良コンデンサの容量は、68.8マイクロファラド。
表示は1000μ 10vなので、10分の1以下に容量抜けしていました。
これにより、5V電源にノイズ(リップル成分)が生じていて、動作が不安定になったと断定。
組み立て前の仮動作試験良好
posted by 家庭用品修理士隊 at 15:32
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墨田のYさん