数日前に自転車で近所を走行中、強い焦げ臭いにおいがしたので何だろうと思って辺りを見回すと、前方のマンションから煙が・・・
まだ周囲には数名しか歩行者はおらず出火して間もないような感じでした。
どこからか人の声がして 「消防に連絡して!!」 という叫び声が聞こえましたが、サイレンらしき音が近くに聞こえたので、すでに連絡済みのようでした。

ベランダ側に回ってみるとものすごい黒煙と炎が見えます。 消防車はすぐに到着。
消火栓を探してからホースを引っ張ってくるのがやはり大変。

ここまで本格的に炎上するとただただ見ているだけで何もできませんが、とにかく消火活動の邪魔にならないようなところから遠見で唖然としているしか・・・・
こういうときに不謹慎かもしれませんが、生の火災現場は迫力あります。

隣の家のベランダから男の人が身を乗り出して・・・・・

吊り下げられて無事救助されました。
炎上している家の隣なので玄関側から逃げられるのでは? と思いそうになりますが玄関側は一帯が物凄い黒煙でとても 出られないということが後から分かりました。

消火作業を見ていて感じたことは、炎上している部屋に直接放水するのではなく燐家に燃え移ってドンドン被害が拡大するのを防ぐためだと思いますが、人を救助したあとはとにかく左右と上方の家に放水をして拡大を防ぐ方式なんだという手順が印象的。。。。

消防からスピーカーで 「XXX号室の方はいらっしゃいますかー」 という呼びかけもたまにありましたが、多くは「関係の無い方々は、お家に戻ってください」 このような呼びかけがほとんどです。(当たり前ですけど)
でもまぁ人もそう多くはなかったですが、マナーもよくて消火の邪魔になるような行動をする人も皆無で、無言で炎上するその様にあっけにとられて皆、大人しく見ていました。


これまで火事というものをここまでじかに一部始終見たことがなかったので、煙が凄いとかいう事を話では聞いてはいましたが目の当りでその事実を見たので実態がよくわかりました。
合成建材が多いためとは思いますがとにかく煙がものすごいという一言に尽きます。

翌日も近くを通りかかったので、どうしても気になります。
消防、警察官による実況見分が行われているようでした。 火元とみられる部屋以外の特に上下左右の家もこのままでは生活できないですから賠償問題も含めてこれからが大変。


さすがに翌日の朝刊のローカル面に載ってました。 それによると火災の原因はまだ書かれてませんでしたが幸い死者はなく煙を吸ったための治療で中にいた3人が病院に搬送されたとのことでした。
真昼間で部屋に人もいたのに原因は何だったんでしょうか? こういうマンションだと自宅に消火器を持っていなくても玄関側の通路あたりに一定間隔で消火器が設置されているようなところも多いと思いますが、そういうものを使う余裕も無かったのか? 気になります。
ベランダの隣との境の板に「非常の場合に備えて物を置かないように」 という注意書きを見掛けますが確かにクリアーにしておかないとイザというときに困るということも実感しました。 逃げるときだけでなく消火作業のためにも燐家からアクセスできることは大事。
コンセントプラグを差しているだけで火災の原因になるトラッキング現象をすぐに想像してしまいます。
http://www.fctv-net.jp/~r-tecno/setumei.htm