昔録音したカセットテープを聞く必要があったのですが再生するプレーヤーで日常使っていた機器が数年前に壊れて廃棄してしまったのでさてどうしたものか?
そういえば30年ぐらい以前にアメリカに行ったときに購入したプレーヤーがあったのを思い出して引っ張りだしてきました。
これを購入した当時はアメリカの電気製品が日本製より優れているという思い込みがまだ少し残っている時代だったからかも知れませんが、我ながら今から思えば海外からワザワザ買ってくる程のものでも無いのにと思います。少し使ってその後は長い事しまい込んでいた訳ですが、幸いなことに電池は抜いておいたので液漏れによる腐食は有りませんでした。 しかし電池を入れて再生ボタンを押しても全く回りません。 FFもREWもダメです。
PWR ONのライトは点くので、電池の接触不良という訳でも無さそうです。


恐らくモーターからプーリーに動力を伝えるゴムベルトあたりの不具合だろうと思いましたが、一応中を見てみたところ意外にゴムベルトは健全な状態を保っており切れてもいませんしネチャネチャもしてませんでした。
ただし電池液漏れによる障害は無かったものの金属部とか半田部に経年劣化による粉を噴いたような箇所が何か所も有ります。

特にモーターの部分的な腐食が目につきます。 軸を指で回してみると最初少し引っかかったような感触がありました。


結局、モーターを手回しして馴染ませて復旧したところ問題なく作動するようになりました。
その他にも基盤を外して他のプーリーの具合をみたりしたのですがそんなことをやってるうちに何処かで引っかかっていた部分が良くなってしまったのかも知れませんね。
まぁ折角アメリカから運んできたものが無駄にならなくて良かったです。
ちなみにアメリカではショッピング・モールというものが街のあちこちに点在しますがその中に電気関係の小物を売っているRadio Shackという看板を必ず見かけます。 このプレーヤーもそこで購入したものですが、日本でいえばハム月販のような店を大きくしたような。。。。。。

これから使い続けていくとした場合に次に想定される不具合は、プーリーのゴムベルトあたりだと思われます。 その場合ゴムベルト交換といっても容易に代替品が入手できる見込みはありません。
いくらなんでも輪ゴムでは直ぐにベトベトになってしまうでしょうからそんなものを使う訳にはいきません。

そんな折、先日LED電球を分解したときに使われていた少し大きめのO-RING。
もしかしたらこれが使えるかも知れないと思い試してみました。
カセットプレイヤーにオリジナルに使われていたベルトよりか少し小さめですが・・・・・


プーリーにかけてみたところ思っていたほど張りのテンションも強くなく、そのままテープ再生をしても問題なく使えました。

少し問題なのは今後いつの日かベルトを交換しようとしたときにスペアーのベルトがある事を忘れてしまう可能性があります。 もしくは何処にしまったのか分からなくなることも。。。
それを防ぐにはプレイヤー本体のどこかに添付しておけば一番いいのですが、おあつらえ向きな場所をみつけました。 プレイヤー底部のスピーカーを押さえるために設けられていると思われる窪み。

ここにO-RINGをたたんで格納しセロテープで封をしておきました。
これならいくらなんでも気付くことでしょう。

