2015年10月21日

改造リングライトのコネクタ部断線

【Q】 配線が切れてしまい、修理をメーカーサービスセンターに問い合わせたところ、特殊な使い方をしているので、サポート対象外と判断されてしまい、修理業者様を探しています。 ソニー SONY HVL-RL1

【A】単に配線が切れているだけであれば、直せる可能性はあります。
ですがサービス対象外とされた理由がよくわかりません。
また断線部分の詳細写真を送ってください。

製品はわかりました。


【Q】 写真を添付します。

改造している関係で、線が切れやすくなっています。
このためメーカーでは修理できないということです。
リングライト線切れ

線切れ


【A】線切れだけで、他に不具合がないのでしたら直せます。



【修理】
受領しました。
電線切れ

リングライトの枠を外して、そのままですね。 これではすぐに切れます。
枠は、ケースとしての保護と、電線の固定を兼ねていますから。
このコネクタ(電線接続部)は、機器の内部用で、曲げやひっぱりに配慮されていません。

ただ、撮影で特殊な使い方をしたいことは理解できます。
どこへ戻すかよくわかりませんが、取りあえずつなぎます。

直すにはコネクタの部品(かしめピン)が必要ですが、本数が少ないのでなんとかしましょう。

微小コネクタ

すごく小さいので、顕微鏡で見ながら爪の上の樹脂部分を広げて、ピンを抜きます。

抜いたピン

ピンは小さいので、無くさないように。


ピンから残留線を除去
余分な電線を除去
ピンには、電線がカシメ(つぶし)でつながっていましたので、切れた部分が残っています。

ピンのつぶしを戻す
電線の絶縁部のつぶし部分を戻す。

電線の胴体のカシメ部分は戻せませんが、被覆押さえの部分は戻せます。
やわらかい銅製

電線挿入

電線には半田メッキ(事前半田)をしてからピンへ半田付けします。

かしめ

半田付けがうまく行ったら、絶縁部をかしめます。
これで、ピンを新たに付けた状態と同様に使えます。
メスピンが挿入される部分は、先端部だけです。

別のコネクタ

別のコネクタも同様にピンを抜いて半田で接続します。


接続電線の色

線の色は、上から白、緑、赤、黒で接続。(事前に仮付試験して確認)
結局2台分、コネクタ4個、電線8本すべてやりなおしました。
残っていた電線も軽く引っ張ると簡単に切れて抜けてきました。


【作動試験】
動作試験

リングライトの作動を確認します。 白色LEDの数がわかります。

半分照明 半分照明[5]
スイッチで、半分の照明が点灯します。
明るさも変化させられます。



【補強】
このままでは、またすぐに切れることは明らかです。
補強します。
補強

基盤からファイバーの糸と、ファイバグラスチューブで補強しました。


リングライト電線補強

修理後。 (エポキシ樹脂で更に補強)

一方はSONY リングライト HVL-RLAMでした。(明るさ調整がディミングノブではなく、HI-LO切り替え)

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家庭用品修理士隊

posted by 家庭用品修理士隊 at 16:43 | Comment(1) | TrackBack(0) | 修理改造相談
この記事へのコメント
お見事。Yさんが得意としている実体顕微鏡を使った細かい部分のハンダ付け興味深く拝見しました。 このタイプのコネクターはプリント基板上に良く見かけますね。 自分も以前このタイプのコネクターを外すときにリード線を不用意に切ってしまった事がありましたが、潰し部分を戻すということもせずに無理やりそのまま半田を盛ってくっつけてしまったことがありましたが、Yさんの場合は修理依頼された人様の物とはいえ修理が丁寧で元の状態よりさらに良くして修理している事に感心させられます。
Posted by 横浜のT at 2015年10月21日 23:37
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