2017年04月03日

自転車 BB(ボトムブラケット)の交換

前後車輪のハブのベアリング・クリーニングは済ませましたが、もう一か所どうしても何時かはやらなくては・・・・・
と思っていた部分があります。 ペダルクランクの中軸、通称ボトムブラケット(BB)。
ヘタに無理してネジをつぶしたりすると自転車自体を廃棄することになりかねないので躊躇していましたがこの際、思い切って外してみることにしました。
 
P9070614
 
ペダルを外すレンチも、セット工具に含まれているアーレンキで難なく緩めることができました。
 
P9070615
 
さらにペダルクランクを外すためには専用の抜き出し工具が必要です。(セット工具に含まれてます)
 
P9090626
 
これまで外したことが無い部分なので、多少堅かったものの無事抜き出すことができました。
 
P9070617
 
BBを外すのも専用工具が必要です。 単品で工具を購入することもできますが安いセット工具を買った方がお得。
反対側(右側のペダル)の同部分の取り付けネジは逆ネジになっているので要注意です。自転車には所々逆ネジの箇所があるので、なるべく下調べをしてから取り掛かったほうが賢明。
 
P9070619
 
車輪のハブのようにベアリングがでてくるのかと思いましたが、予想外のカートリッジ式の一体物でした。昔の自転車はこういう物は無かったように思いますが???
軸にゴリゴリ感は無い偏芯している様子も見当たらないので、このまま戻してもいいのですがネットで調べるとそんなに高いものではないので取り寄せて交換することにしました。
 
P9070620
 
少し後で気付いたのですが、BB取り付けのナットが割れていた。 樹脂製なので強度的に弱かったのだと思いますがコストを抑えるためとはいえ、こういう個所はやはり金属を使って欲しかった。
 
P9090628
 
オリジナルと同じ部品を発注してもいいのですが、少し調べるとBB-UN55というものが規格は同じで使えることが分かりました。こちらの方は値段が数百円高いですがナットが樹脂製ではなくアルミのシッカリした仕様になっています。 迷いましたが少し奮発してこちらを発注。
 
P9090629
 
錆付き防止のために自転車本体側に、少量のグリースを塗っておきます。
 
P9070624
 
やっぱり金属製はいいですね。 見栄えもいいです。
残りも滞りなく復旧してBBの交換終了。
 
P9090631
 
           しかし・・・・・・・・・
気持ちよく走行できると期待して試走してみたところものの数キロしか走ってないのにフロントのギアが勝手にOUTERからINNERに切り替わってしまう。 これまでそのような経過は無いので今回の作業で新たに生じた不具合だとは思いますが心当たりがない。
フロントディレイラーの調整をしなければないのか?と思ってよく見ると一見したところではどうも無いようですがペダルクランクが多少ガタつきます。
 
P9110643
 
シッカリ占めたハズのボルトが緩んでおり、そのためにチェーンリングがガタついて勝手にouterからinnerにシフトチェンジしてしまうらしい。
今一度、シッカリ締め直して走行してみたものの少し走行しただけで、また緩んでしまう。
錆付き防止のためにネジ山に少量のグリースを塗布した事も裏目に出たかも知れません。
 
P9070618
 
仕方ないのでボルト緩み止めを購入しすることにし、調べたところ、低強度、中強度、強強度の三種類が存在し、低強度は小ねじ用で高強度は一度塗布したら再度緩めるのは不可らしい。
ですので自ずと中強度を選ぶことになります。
 
P9110641
 
少量の緩み止めをボルトの付け根数山に塗布して様子を見ることにしました。
 
P9110645
 
もし緩んだときに把握できるようにスリッページマークをつけておきましたが、その後100キロ以上は走行したと思いますが、緩んでおらず効果があったかと一時は思われましたが、数週間後に再び緩んでしまいました。
今度はもう少したっぷりと緩み止めを塗布しましたが、やはりしばらくすると緩んでしまいます。
 
P9110646
 
緩み止めを塗布している効果がありません。 ネジ部をよく見ると塗布した液が殆ど固まっていないことが判明。
容器をよく振って塗布したハズなのに何故??
結局、分かったことはこの液は容器を振ったぐらいでは上澄液が多くなってしまい緩み止め効果が無い。
容器を指でよく揉むぐらいしないと混ざらないようです。 容器が半透明にしてくれると助かるのですけど・・・・・
その後は、ネジが緩むことは無くなりましたが高強度ぐらいが丁度よかったかもしれません。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
タグ:交換 ねじ
posted by 家庭用品修理士隊 at 18:55 | Comment(3) | TrackBack(0) | 横浜のTさん
この記事へのコメント
けっこう微妙な箇所なんですね。やったことないです。逆ネジ、緩み止めなど参考になりました。サイクリングには良い季節ですね。
Posted by 墨田のY at 2017年04月09日 10:59
とおりすがりです。
ロックタイトは私も緩みに悩まされたBB周りに利用して良い結果を得ています。
ポイントとして雄ネジ・雌ネジ共に油分はブラシとパーツクリーナーにて徹底的に脱脂洗浄する必要があります。
また固まる作用には金属イオンが必須なので剥き出しの鉄やアルミが好ましいです。
メッキ処理されて活性の低いボルトやステンレスだと効きがちょっと弱くなります。
これはBB軸の方が鉄剥き出しなので関係ないとは思いますが。

もしご存知でしたらごめんなさい。
Posted by 武蔵太郎 at 2017年04月11日 20:06
有益な情報ありがとう御座いました。 脱脂洗浄の件は知りませんでした。逆に錆びつき防止のために初めは少しオイルを塗布していたくらいです。
BB交換の動画情報を数件参考にしたのですが、後になってネジが緩むというような話は皆無でしたので自分だけが経験したレアケースなのかな? と思っていました。
このネジは今回が初回だったのでネジ山も傷んでおらず、それでもキチンと締めたのに緩むというのは今でも少し納得がいきません。
念のためネジを購入してしまいましたが、幸い今のところロックタイトの効果で再び緩むということはありません。
Posted by 横浜のT at 2017年04月12日 12:13
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