2017年04月13日

アンティーク・デスクライトの修理

アンティークライト[4]

ブロンズ調のおしゃれなアンティーク・デスクライト。

スイッチを入れても点灯しません。
ときどき光ることも。
手前のスイッチで、左へ押すと明るく、右へ押すと少し暗くなります。
最初に暗いほうが点かなくなったということです。


検査:
フィラメント
ランプ部分は、12[V]ハロゲン球 フィラメントが切れたような黒変はありません。

スイッチ

前面のスイッチは、ロッキングスイッチ(ロッキングチェアのように揺れる感じでオン・オフする。)とか、ロッカースイッチと呼ばれています。

ACアダプタ アダプタのコネクタ
ACアダプタは、コネクタ接続式
各国仕様のアダプタに対応するのでしょう。

電源投入テスト
動作テストをすると、一瞬だけ点灯。


不具合箇所:悪かった部分。
(1)コネクタ部の接触不良
(2)スイッチの接触不良

結局2ヶ所に不具合がありました。
電球とコードには問題ありませんでした。

(1)コネクタ部の修理

コネクタ部の修理
コネクタ部は、単純な金属接触です。受け側にバネ力を付加させています。
経年によるバネの甘さを戻すために、外側の隙間から細いドライバを差し込んで直径を狭めます。
コネクタプラグ
差し込む方は、金属棒ではなく、板金を丸めたタイプなので、隙間を広げて直径を大きくします。(ごくわずかですが。)
コネクタテスト
コネクタの電極ピン接触の状況は、抜き差しの感覚で緩いときは接触が甘いです。
この写真のようにアダプタをぶら下げて、揺すっても落ちない程度の接触が最低限必要。
これで、明るい側は点灯するようになりました。

(2)スイッチの接触不良

スイッチの接触不良は、少し悩みます。
なぜならスイッチを交換しなければならないからです。
店面部
日本製でないので、部品の入手が簡単ではありません。
しかも形状が合わない場合は、鋳物調の金属部分を加工しなければなりません。
それはたいへんです。(黒く四角い部分は重りです。)

そこでスイッチ自体の修理を試みます。
スイッチを取り出す
スイッチは、プラスティックのくさび形状を無理やり差し込むタイプなので、裏側から外す方向に力を入れながら取り出し成功。

スイッチの半田を外す

スイッチは、半田付けされていました。 これを外します。

スイッチヘッドを外す
スイッチを分解するために組込み構造部(樹脂嵌め込み)を無理やり外します。

スイッチ分解
ようやく頭部が外れました。 壊さないように慎重に行います。
スイッチ接点
接点を見てみると、細かいゴミ状の物質がたまっています。
スイッチ内部のゴミ
スイッチ内部から、繊維ほこりか、動物の毛のような細い物質がたくさん出てきました。
これを除去しクリーニング後、良好になりました。

修理完了
白熱球ならではのやさしい光。

配線メモ
配線メモ

犬か猫を飼っていますか? と尋ねると、ネコがいるそうです。
スイッチの僅(わず)かな隙間から入るんですね。

動物の毛がキーボードの内部薄部にまで侵入していた例
#電子機器 #動物の毛 #ネコ




交換用ハロゲンライト 12VOLT 20W程度が良いと思います。
ランプのソケットには50Wまでとシールが貼られていました。


posted by 家庭用品修理士隊 at 13:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | 墨田のYさん
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