ブロンズ調のおしゃれなアンティーク・デスクライト。
スイッチを入れても点灯しません。
ときどき光ることも。
手前のスイッチで、左へ押すと明るく、右へ押すと少し暗くなります。
最初に暗いほうが点かなくなったということです。
検査:
ランプ部分は、12[V]ハロゲン球 フィラメントが切れたような黒変はありません。
前面のスイッチは、ロッキングスイッチ(ロッキングチェアのように揺れる感じでオン・オフする。)とか、ロッカースイッチと呼ばれています。
ACアダプタは、コネクタ接続式
各国仕様のアダプタに対応するのでしょう。
不具合箇所:悪かった部分。
(1)コネクタ部の接触不良
(2)スイッチの接触不良
結局2ヶ所に不具合がありました。
電球とコードには問題ありませんでした。
(1)コネクタ部の修理
コネクタ部は、単純な金属接触です。受け側にバネ力を付加させています。
経年によるバネの甘さを戻すために、外側の隙間から細いドライバを差し込んで直径を狭めます。
差し込む方は、金属棒ではなく、板金を丸めたタイプなので、隙間を広げて直径を大きくします。(ごくわずかですが。)
コネクタの電極ピン接触の状況は、抜き差しの感覚で緩いときは接触が甘いです。
この写真のようにアダプタをぶら下げて、揺すっても落ちない程度の接触が最低限必要。
これで、明るい側は点灯するようになりました。
(2)スイッチの接触不良
スイッチの接触不良は、少し悩みます。
なぜならスイッチを交換しなければならないからです。
日本製でないので、部品の入手が簡単ではありません。
しかも形状が合わない場合は、鋳物調の金属部分を加工しなければなりません。
それはたいへんです。(黒く四角い部分は重りです。)
そこでスイッチ自体の修理を試みます。
スイッチは、プラスティックのくさび形状を無理やり差し込むタイプなので、裏側から外す方向に力を入れながら取り出し成功。
スイッチは、半田付けされていました。 これを外します。
スイッチを分解するために組込み構造部(樹脂嵌め込み)を無理やり外します。
ようやく頭部が外れました。 壊さないように慎重に行います。
接点を見てみると、細かいゴミ状の物質がたまっています。
スイッチ内部から、繊維ほこりか、動物の毛のような細い物質がたくさん出てきました。
これを除去しクリーニング後、良好になりました。
犬か猫を飼っていますか? と尋ねると、ネコがいるそうです。
スイッチの僅(わず)かな隙間から入るんですね。
動物の毛がキーボードの内部薄部にまで侵入していた例>
#電子機器 #動物の毛 #ネコ
交換用ハロゲンライト 12VOLT 20W程度が良いと思います。
ランプのソケットには50Wまでとシールが貼られていました。