2021年05月10日

スイッチOFFで作動する〜電気ストーブの故障修理

「スイッチがおかしくなって、電源が入らなくなった。
オフにすると、入る。 でも気に入っているので直したい。」

というご相談。
え? SW OFFでONになる?? ということで、見てみると。

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ランタン型電気ストーブ
レトロ調で、小型軽量。 作りがしっかりしていて網には高級感もあります。
白い部分は柔らかい樹脂なので温かみを感じます。

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スイッチはカクンカクンと小刻みに段階的に動きます。
そして、ときどき動作します。確かにOFFで入るときも。
なんだろう。
それにしても、カーボンヒーターはあっというまに暖かくなる。
しかも、弱、強ではなく、無段階でヒーター調整できる。すごい。

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分解すると、電子回路基板が出てきました。
電気ストーブの400[w](ワット)ヒーターを制御する半導体素子には大きなヒートシンク(空冷用金属ひだ)が付いています。

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スイッチは、この部品のみ。
普通のスイッチ付きボリュームに見えるけれど、ちょっと違う感じ。

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ボリューム(可変抵抗)自体の動作は正常。
スムーズに抵抗が変化します。 0から100Kオームまで。

それにしても、スイッチはどこにあるのかな。

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スイッチは見当たらない。 しかたなくボリュームを分解すると見慣れない機構。
なんだこれは。
ヒータは電子回路によって制御されるので、大きなスイッチは不要。
だからこれがスイッチらしいのだけれど。動作が見えない。

そもそも、特殊なボリュームだ。
なにしろ、回転時にカリカリとディテント(刻み。detent)があるのだ。

こんな部品初めてだ。 どうしたものか。

その後

posted by 家庭用品修理士隊 at 17:21 | Comment(2) | TrackBack(0) | 修理改造相談
この記事へのコメント
コンパレーター制御かな

早い話
ボリューム端子のカシメがユルユルで、
抵抗値が開放になるとONって とこでしょうか
カシメ穴に、小ビスを貫通させて接触圧を上げるか、
カシメ直し(きっとまたすぐダメになるでしょう)
で、直る気がします。
Posted by おじさん at 2021年05月14日 03:54
結局の部品の製造不良でした。
スイッチの電極バネを止めるための穴が、切れていました。
詳細を別記事にしました。
Posted by 墨田のY at 2021年05月18日 12:17
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