
古いテーブルタップ。 以前から気にはなっていたのですが、差し込んだプラグがすぐ抜ける。
ようするにガバガバ状態。 まあいいかと思っていたのですが、差し込んでいた電気スタンドが、ちょっとしたコードの動くでパカパカ消えるようになりました。
ACプラグの差し込みが甘すぎる。ゆるすぎる。 これは立派な故障。
電気スタンド程度の電力(100W以下)では消える程度ですみます。
ところがヒーター系(暖房、湯沸かしなど)ではプラグの差し込み部分が発熱します。
修理(差し込みを固くする)
電源タップは捨てられているのを見たり、5年で寿命などという情報もありますが、修理できないか。 やってみよう。

ネジ3本緩めてパカっと外すと、プラグ差し込み部分の板電極が見える。
右側は、ネオン管と、ノイズフィルター。ちょっとした雷電保護もしてくれそう。

板バネを良くみると、ポツンと見える潰しの部分(凸部)が右側では甘い(弱い)。
これではすぐ抜けても仕方がない。 経年変化というより、製造時からのものだろう。
これを強く(凸部を大きく)すれば抜けにくくなると予想できる。

修理道具。 こんなに大げさなものは不要ですが、大は小を兼ねます。
ハンマー、ポンチ(先が極端に尖っていないもの)、バイス(万力・まんりき)

突起の部分だけ叩くには、土台が必要。 適当なネジの頭をバイス(万力)で挟んで、そのくぼみをつかいます。

最初は土台なしで潰(つぶ)してみたのですが、打ちにくいし周りが変形します。

潰す相手(電極)は、やわらかい金属(しんちゅう)なので、軽く叩けば十分。

組立時の注意は、ネオン管と、サージプロテクタの収まる位置。

修理後は、びっくりするくらい差し込み感が良好に。
パチンという音がしっかりします。
これで簡単には抜けなくなりました。 ということは、電気的にもしっかりと結合しているということです。
接触抵抗が小さくなるので、大きな電流が流れても発熱しにくくなります。