2012年08月14日

平和鳥の補修

別名、水飲み鳥とも言います。  三丁目の夕日の時代には商店街のショーウインドウのなかで飾り物
としてよく見られました。  電池もないのに何時までも水を飲み続ける動作が不思議でならなかった思い出
があります。
なつかしさもあり急に欲しくなって通販で昨年2羽購入しました。 1羽は中国製の比較的安いものでもう1羽は
日本製でまあまあのお値段のものです。   中国製のほうは老人ホームの父親の部屋に献上しました。
このおもちゃの原理は中に入っているジクロロメタンの熱交換によるサイクルの繰り返しですので、コップの
水さえ補充してやればジクロロメタンが減るものでもないし半永久的に首を上下に振り続けるものと思っていました。
 
ところがわずか数ヶ月ほど経ったところで、パッタリ首を振る動作をやめてしまったので何故だろうと仔細に見た
ところコップの水はあるのに、頭が乾いておりその原因が一番重要な水に浸る部分のくちばしが破損してしま
っているのでした。 破損といっても折れたとか穴が開いたとかいうのではなくちばしに巻いてある部材(水を吸引
するのに重要)が何時もべったり濡れているせいかボロボロになってちょっと触れば剥がれてしまうほど破損し
てました。  
2千円以上出して買ったのですからこれでポイするいは惜しいので、補修してみようと思いましたが、本来は
頭部と同じ青色の部材で覆われていたのですがそんな物は容易に手に入る筈も無く思案の末、綿を巻けば
吸引力もあるからそれでやってみようと・・・・・
少しだけの綿があればいいので、綿棒数本の綿をはがして丹念にくちばしに巻いていきました。
これが案外うまくいって再び首を振るようになったのですが、数日後に綿がくちばしから剥がれ易い症状が
出たので今度は綿の上にブーツをかぶせることにしました。
ブーツの部材は、女の人がまつげの手入れなどに良く使うチップです。(これは目の細かいスポンジのような)
これを被せて補修完了ですが、重心位置が変わったのでガラス管を押さえている金属の位置を調整しな
いと首をコップに突っ込みぱなしになったり起き上がりぱなしになったりして調整は結構微妙です。
 
ここで困ったのは元々補修などを想定して作ってないから、ガラス管と金属は接着剤でしっかり接着されて
位置が動かせなかった事です。  結局、ガラス管を割らないように慎重に時計ドライバーなどで徐々に
接着面を剥がしていき、金属を動かすことが出来たのでした。 今後のためを思い金属とガラス管の間に
薄いゴム板を挟み込んで、滑りにくくしかつ再調整もできるようにしておきました。
 
 
 
 
 
 
 
父親に献上した中国製のほうは安いものだし、もうとっくに動かなくなっているだろうと見に行ったら、意外なことに
全く問題なく元気に首を振っていると言ってたので驚きましたが、部材が水に強いものらしくボロボロになっていな
いようです。
しかもガラス管と金属は接着剤は使用しておらず容易に調整可能だし・・・・
こればかりは高いからいいという物ではないようですね。  見た目は日本製のほうが立派なんですけど。。。。
いかんせよ、もしこの鳥を購入するのであれば早期にくちばしの先にブーツを被せることをお勧めします。
航空機の気象レーダーを保護している先端の黒いブーツと同じようなもんですね。
 
 
 
先日、家の火災報知器の定期点検にきた業者の人が部屋に入るなり、「おーっつ、 なつかしいものが
あるな〜〜」 と急に言ったので少し驚きした。
「小さい頃よく見たけど、まだ売ってるんですか?」 とも言ってましたが通販以外には眼にすることが無く
なってしまいましたね。   
単純な原理ですが、結構周囲の温度、湿度などに敏感で首を上下する周期がそれによって変わって
くるので今日は湿気が強い日だとか乾燥しているとか慣れてくるとだいたい判ってきて面白いですよ。
 
 
 
 
 
 
 
posted by 家庭用品修理士隊 at 10:15 | Comment(3) | TrackBack(0) | 横浜のTさん
この記事へのコメント
いやー やっぱり懐かしいものを見せていただきました。
最初、平和島(へいわじま)のことかと思って、なんだろうってしばらく気づきませんでした。
まだ通販で入手きるんですね。(http://goo.gl/jdPDe)日本製って書いてありますけど、最初からブーツのようにも見えます。

修理には非常に微妙な感じが伝わってきておもしろいです。
ジクロロメタンって、アクリル接着剤に100%で使われてますね。
家には、4kg缶があります。 テープのベタベタとか、色々な洗浄にも使ってます。
蒸発しやすい液体って、熱媒体として、温度差発電とかにも使われるようですし。
あと、化粧品に使われる素材。 これは使えそうな材料が多いですね。
最高級スポンジって感じです。

水飲み鳥の動きがおもしろいので、いろいろ発想してしまいます。 
先端を足の形にして、「足洗い人」とか
先端を、人の顔にして「顔洗いおじさん」とか。
まあ 古いおもちゃだから、実際に作った人がいるかもしれません
Posted by 墨田のY at 2012年08月14日 11:53
私が発売元でしたら、スペアのブーツを2つぐらい付けて売り出します。
だってこれだけ歴史があるおもちゃなので、もう十分劣化するところが
把握できているデータがあるハズなのに何の対策も講じていないのが
しゃくにさわります。

くちばしの部材を変えるのはいいのですが、仕組みと効果はくちばしで
吸った水分を頭まで毛細化現象で持っていって気化して頭の熱を奪う
ことが必要なので、くちばし部と頭部のつなぎめをうまくやらないと
くちばしだけ濡れても駄目なところがコツでしょうか。
ところでジクロロメタンは人体に有害なような記事がありますが大丈夫
なんでしょうか?
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E9%A3%B2%E3%81%BF%E9%B3%A5


Posted by 横浜のT at 2012年08月14日 16:53
ジクロロメタンって、臭いがしないので頭が痛くならず、使いやすい液体です。
良く氷柱を作る実験に使われます。
例:樹氷を作る http://www.ctv.co.jp/hapiene/lovelabo/2007/0211/index.html

家庭にあるウイスキーとか、漂白剤にくらべても害は少ないのではないでしょうか(私見)

なにしろ家庭用品でも、「混ぜるな危険」などと書いてあるものが売られているのですから。
そういえば、水銀体温計はほとんどが電子式になってしまいました。
水銀が危ないっていう理由もあったような気がしますが、きわめて微量でしたよね。
製品の優位性に使いたかったのではないかと思ってしまいます。

ジクロロメタンに似た物質が、印刷業界で洗浄用に多量に使われていて癌の原因では?と話題になっていますが、なんでも大量に使うことは避けるべきだと思います。
 例:http://n-seikei.jp/2012/06/post-9249.html
Posted by 墨田のY at 2012年08月14日 18:07
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