買ってきたLEDの電球が数分で切れました。
原因は、電球の内部回路が焼けてしまったためです。
そこで、内部回路を外して、汎用の外部電源を使って使用しているという話です。
LEDスポットライトは、口金EZ10というタイプです。
これは、本来12Vで点灯するハロゲンランプです。
写真奥が切れてしまった、ハロゲン(白熱)電球
手前が買ってきたLEDランプ。 4W

LEDなら電気代節約、寿命アップと期待していたのですが。
取り付けてみると一瞬しか点灯しません。
もうひとつの器具では、5分位点灯したものの、その後不点灯。
要するに壊れました。
当然交換ですが、通販で購入したので、面倒です。
それよりなぜ壊れたのかに興味がありました。
そもそも、もともと無理のある使用だとは思っていました。
なぜなら、このランプは12[V]仕様なのです。
つまり、照明器具に100[V]から12[V]にする回路が入っているのです。
そして電球内部には12[V]からLEDの点灯する直流3[V]程度に落とすわけです。
発熱電球であれば、12[V]が直流であろうが、交流であろうが、波形が乱れようが点灯はします。
しかし、LED内部の回路はどこまで耐えられるかは微妙です。
「照明器具によっては点灯しません。」 という説明を別の商品で見ましたし。
同様の形状(口金が違います)で、AC100[V]用もあり、こちらは問題なく使えています。

ちなみに壊れたLEDランプに供給されていた12[V]の波形です。
(負荷の有無は忘れました。 たぶん白熱球点灯中だと思います。 撮影は1年前なので)
縦目盛りは、10[V]です。 (綺麗な正弦波ではないということです。)

さて壊れた電球の分解です。

白い部分は非常に硬い樹脂です。
熱に強いのでしょう。(熱硬化性樹脂?)
バイス(万力)に挟んで、アルミの部分も結構削れました。
意外に大きな基板が入っていました。

ダイオードが複数切れ(焼け)ていました。
こういう壊れ方は、電気製品としては理想的です。
煙も出ず、他に不具合も与えず。 ヒューズのように機能しました。
安全設計ということですね。

LED(発光ダイオード)の部分を見てみると、3個が直列に接続されていることがわかります。

LEDの部分は、8[V]程度で明るく点灯します。
壊れたことはわかりました。
しかし、LED自体は発光します。
買ったばかりで、電球選びも困難となると、改造しかありません。

電源なら、信頼のおける汎用品が結構余っています。
いわゆるAVアダプタです。
これは、直流5[V]で1[A]を出すことができます。
4[W]電球を駆動する余裕があります。
検定マークも入っています。

LEDの基板を改造して、直列接続から、並列接続に結線しなおします。
そして、適度な明るさになるように抵抗を入れます。

しばらく点灯させて、発熱などの問題が無いことを確認。
その後1年使っていますが、良好です。

止まりで終わってしまうでしょう。 いわゆる検死ですね。
それを使える部分とそうでない部分に分けて、再復活させるところはYさん
ならではと思いますよ。
LEDランプいろいろも随分と参考になりました。
こんなに沢山の用途と種類があるなんて思いもよりませんでした。
ありがとうございます。
こういうときのために、「これはいつか使える」という部品がたくさんあるので、ストック(死蔵)部品が使えるときは本当にうれしいです。
LEDは、いろいろと問題があるんですね。 蛍電球の問題は知りませんでした。 おそらくメーカーでも想定していなかったのでしょう。 そのくらいあわてて作られる製品が多いということだと思います。 実際寿命10000時間と標榜しても、予想でしかなようですし。
蛍光灯はもっと問題があるようで、経産省も規制のありかたに苦慮しているようです。 基本的に規制は減らしたい方向のようですので、規制は消費者庁の出番かもしれません。
実際に、ちらつきのあるLED蛍光灯で、気持ちが悪くなる例も出ています。
マンションなどでは、蛍光灯をLEDに替えたいのですが、まだ問題が多いとして様子待ちですね。
白熱球は製造中止ですから、待ったなしです。
しかし、個人的意見としては、LEDはまだまだ電気を食いすぎますね。
要するに効率が悪すぎです。
実際、100W[W]の電球に代わるLED電球が発売されていないことが、それを如実に表しています。
100[W]電球相当のルーメンを実現すれば、発熱が多すぎて燃えてしまうでしょう。
そのくらい発光効率が悪いということです。
消費者としては、白熱電球互換という概念を捨てるべきでしょうね。
LED照明は、すべて専用器具一体として存在するものであるということを常識とすべきでしょう。