2012年09月17日

ipod touch2Gのバッテリー交換(失敗事例)

 
前回はipod5Gのバッテリー交換を実施して何とか成功してヤレヤレという経験をしましたが、今度は
本命のipod touch2のバッテリー交換を不安を抱えながら試みましたが不安が的中し失敗しました。
何故本命かというと実はtouchの方は前回のipod5Gよりもバッテリーの充電サイクルが早くなっており
、早急に交換したかったのですがappleに正規に依頼すると6800円の費用がかかります。
自分で交換すると2000円程度で済むので自分でやってしまえば良いのですが、結構失敗例も眼に
つくので躊躇してました。
 
上記のような例が眼につきます。
 
作業とりかかりから直ぐにこれは失敗するという感がしたのですが、すでにケースを開けるために工具で周辺に傷をつけて
しまいましたのでもう後には引けませんし、new battをせっかく取り寄せていますから先に進むしかありません。
ケースをこじることも先日ipodで実践済みだから少しは自信があったのですが、ipod touchは密着性の格が違いました。
付属のプラのこじ開け工具は全く歯が立ちません。  しかしさすがに時計ドライバーは止めたほうがいいと思いましたので
book clipの金属ヘラで慎重にこじっていきましたが、そもそもipodとの根本的な相違点はtouchのほうは表面ガラス板
とケース周辺は入念にエッジシールが施されており、これをremoveしないことにはどのような工具も受け付けません。
しかも表面パネルはガラス板なので曲げる力には非常に弱いから、こじる力に相当注意を要します。
 
 
 
しかしそのシールがえらくしつこくて中々ヘラが隙間に入りません。   ついに少し無理な力を加えたところでガラスに
ひびが入ってしまいました。   
少しガッカリして気が半ば折れましたが先に進むしかありませんので、こじりにこじってようやく表面のガラス板が取れました。
 
 
 
今度は液晶パネルをひっくり返してその裏に付いているbatteryを表に出さなければならないのですが液晶パネル周辺
には先ほどのエッジシールと一体化している枠のようなものがあり、これを取らないと液晶を止めているビスを取っても
パネルはびくともしないので仕方なしに黒のフレームを壊してから液晶をひっくり返すことが出来ました。
 
 
 
やっとbatteryにアクセス出来ましたが、これがまたえらく強靭に接着剤で固定されていて中々batteryが剥がせません。
batteryを変形させてやっと剥がせました。
これでやっと基盤に半田付けされているリボンケーブルにアクセスできましたので、慎重に半田付けを施して何とか
batteryの交換は成功。
 
この時点でヒビの入ったデジタイザーを仮付けして動作確認をしたところ、液晶に起動画面は出たのでやれやれと思いきや
タッチパネルをいくら触っても無反応という事態に気づきました。 
何故だか全くわかりません。  デジタイザのリボンケーブルは無事なのに何故??
おかしいな? とあちこち確認しているうちに、ガラス面(デジタイザ)についている極薄リボンケーブルを不注意により切って
しまいました。 あ〜あ、やってしまった。  こういう繊細なものは絶えず周囲に気を配っていなければならないのに熱中し
たあまり忘れてしまった。
 
 
タッチパネルが不作動な原因はよくわかりません。ヒビをいれてしまったからデジタイザが機能しなくなったのでは無いと思われ
るので何処に原因があるのか?
ipod touchは自分の物ではなく家人のものなので、いつまでもこのままにしておく訳にもいかず、平に失敗を詫びて数時間後に
ヨ○バシにnewを買いにいきましたが、今は第四世代だとかでさらに薄くなって表示も綺麗になって値段は逆に3年前に
第二世代を買ったときより安くなっていました。 (購入後に判ったのですが、じきに第五世代が出るらしくその場合でも第四
世代機は並行して販売され当然値を下げると・・・・・  もう少し待てばさらに安くなったのに残念。 店員も気が利かない
ものです。数日後に第五世代機が出る事は分かっているでしょうに・・・・)
少しでも安くあげようと自分でやったところが、裏目にでてしまいました。 明日から食費などを切り詰めなければ・・・・・・
 
ipod に限らずこういうたぐいの機器はバッテリーを通常交換できるのか出来ないものとして設計されているのかハッキリ
して欲しいところですが、落ち着いて考えてみるとこの類のデバイスはバッテリー交換はやっても一度だという気がします。
だったら、apple careを購入して2年ほどしたらappleに持ち込んで本体ごと新しくしてもらうのが一番か?
ドンドン世代交代機が出てくきて機能と使い勝手がよくなってくるので何年も同じ機種を使っていくというのは無理と言うか
時代にマッチしてないような・・・・・    良いものを大事に長く使うというという基本コンセプトとは異質なもの??
 
 
<反省点>
 
これまで家電製品をいじり壊したという経験はもちろんありますが、もともと不具合があるものを直そうとしてやってる
うちにさらに壊してしまってスクラップという過程はあるものの、今回のように不具合無い(low batteryは故障ではない
でしょうから)物を自から不具合を作って廃品に? というケースは思いつきませんから悔しい。。。。
 
実際に交換に手をつけるまでにyoutubeを主に参考に随分と下調べをして注意していたのに何故失敗したのか??
これはipodの時もそうでしたが、youtubeの掲載事例は一度分解したものを組み立てているので今回一番の難関
であったケースを開ける部分が簡単に済まされているので、一見失敗無しに出来そうに見える。
(細かく動画を観察すると、どの動画もこじるときに黒いシールとかフレームが出てこないんですよ。 そういう場面からも
動画はあらかじめ分解してシールを取り除いたものを再度組み立てていることに間違いありません。)
 
そもそもipod touchはipod classicと異なり、battery交換そのものを想定してケースを組み立てているのか疑問?
高い授業料となりました。  何故、ipod類は当初からバッテリーを携帯電話のようにクイックに取り外せるようにしな
かったのか? たぶんバッテリー交換したければappleにお持ちくださいという収益の追求理由が一番でしょうけど。。
昔、ipod miniという第一世代機を正規にappleに持ち込んでバッテリーを交換してもらいましたが、その後あまり
バッテリーの持ちはよくありませんでした。 だったら自分で交換してみようという気になったという理由もあります。
 
ipodのbattery交換をappleに依頼すると、持ち込んだ自身のipodのbatteryが交換されて戻ってくるのではなく、他
の新品もしくは同等品が替わりに戻ってくるようなことをネット情報ではよく眼にします。
中に入っている自分のアプリなどが消えているそうでシリアルナンバーなども異なっていたとか・・・・
本来ipodはHDDなので電池交換してもアプリなどが消えることはありませんから違う本体が戻ってきたのでしょう。
 
まだ完全にスクラップになった訳ではなく、ガラス板(デジタイザー)ass'yを交換すれば直る可能性はありますが
、それを交換してクリアーになるのか疑問?   それがハッキリすればもう少し投資して直してみようかとも
思いますが直らなかったらマスマス無駄な事をして悔しさが増すばかりだし・・・・・
交換後のバッテリーの充電機能もOKだし液晶表示も正常なので廃品にはしたくない。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
タグ:電池 iPod
posted by 家庭用品修理士隊 at 15:32 | Comment(5) | TrackBack(0) | 横浜のTさん
この記事へのコメント
いやー 面白い。(失礼)貴重な情報です。
自分も4世代を持っているのですが、バッテリーが弱っても交換はやめようと思います。
(もともと消耗が早いと思うので、外付けで対応しようと思います。)
デジタイザはなんでしょうね。 もう確かめられないでしょうが、リセットとか必要だったのでしょうか。
見ていると、確かに交換を想定していない作りですね。 実際世代交換しますからそれでよいのでしょうね。 失敗は痛いですが、体で覚えますね。 昔は本当に失敗ばかりだったと思います。
先日、IDEタイプのSSDを壊してしまいました。 電気ショックのようでしたが、久々に悔しい思いをしました。


Posted by 墨田のY at 2012年09月17日 18:02
何時までも悔しい思いが継続してます。   あんなに繰り返しバッテリー交換の関連情報
及び動画をポーズをかけながら何度も予習をしてきたのに・・・・

結局、フレームの黒枠がガラス板とケースの間のエッジシールまで一体化となっており、いくら
エッジシールを丁寧に削ってもフレームの一部を削ったにすぎない。 フレームがLOCK機構を
持っているのでガラス板がうまく剥がせてもフレームがケース側に残ってしまう。
動画ではそこまで判りませんでした。  とてもフレームのLOCK機構をわずかな隙間からこじって
外せるとは思えません。
Posted by 横浜のT at 2012年09月18日 00:11
熱して、隙間を作る、あるいは粘着を解くような処理はやったんでしょうか。
http://bwt.blog.so-net.ne.jp/2012-04-08
Posted by 墨田のY at 2012年09月18日 03:09
眼から鱗が魚半身ほど零れ落ちましたよ。
しかしYさんは情報検索が上手というか何時も壷をピタリと探し当てますよね。
自分も随分と検索したのですが、こういう本当に有用情報には行き着きませんでした。
もう後の祭りですが残念です。
参考紹介してもらったブログから主に4点のなるほど情報を得ました。

1. ヒートガンで加熱が必要。
2. 経験者でないと恐らく分解段階で失敗する。
3. フレキをちぎってしまう事故が起こる。
4. 国内サイトでは交換レポートを見掛けない。

まったくその通りになってしまっています。やっぱり事故にはそれなりの条件が積み重なって
いる事をまた体験しました。
自分も不思議に思っていたんですよ。 何で外国のもっともらしい交換場面しか無いのを・・・
ヒートガンで加熱が必要なことは知りませんでしたが、ipadのバッテリー交換はどうやるのか?
あんな大きなタブレットでもこじり手法なのか? と思って検索した時にヒートガンで枠を加熱
して外すという情報を見た覚えがあります。(素人には無理だと述べられていた。)
まさかipodでも必要だとは・・・・


Posted by 横浜のT at 2012年09月18日 13:15
横浜のTさん、大変な作業お疲れ様でした。お二人のブログを見ているとまるで脳外科か心臓外科手術を見ているような気がしてきますね。まさに手に汗握るスリルとサスペンスですね。 「少しでも安くあげようと自分でやったところが、裏目にでてしまいました。 明日から食費などを切り詰めなければ・・・・・・」などと悲しい事は言わず、いつもより豪勢にしてくれるように奥さんにお願いしてください。
Posted by 浦安のI at 2012年09月18日 14:41
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