デジカメ全盛時代ですがたまには昔の機械式フィルムカメを出して撮影はしないまでもイジッてみたくなります。
なにしろデジカメはあまりに良く出来ていすぎていて日常特にいじるところも無いので返ってつまらなくなるときがあります。
机の引き出しから古いカメラを久しぶりにだしてみたら早速不具合を発見。
(前回プリズムにシミがあるので諦めてしまったカメラはK2というカメラですが今度のはKXというカメラです。
当時ペンタックスはK2, KX,
KMと三機種を同時期に出していました。 私はK2とKXをほぼ同時期に購入しましたが上位機種のK2ばかり使っていたのでKXはフィルムを2?3回しか通してません・・・・・が、あっと言う間に時代遅れになってしまいました。)
数年ぶりに出してみると肝心の露出計の針が全く動きません。 バッテリーチェックボタンを押しても針が動かないので一般的にはボタン電池の消耗か?或いははずっと使ってなかったのでよくある電池の接触不良程度だと思いました。
(それにしても昔のフィルムカメラはファインダーがシンプルで使いやすい。 アナログの針というのもCCT
TESTERと同じで見やすい。 今のデジカメは情報過多で返って気が散って被写体に集中しにくい場合がある上に色々設定できるのはいいのですが使いこなせてないように感じます。 そんなに煩わしいならファインダーに非表示にすればいいのですが、出せるものは出したくなりますからね。
なによりも不便なのは日常よく写真を撮るアマチュアやプロカメラマンは別として、たまにしか撮らない一般人にとってはデジカメのように機能や表示が多いものはAUTO以外の撮り方とか表示の意味するものを忘れてしまいがちで、使う直前にマニュアルを引っ張り出してどうやるのか確認する事が多くなって・・・・・)
早速電池を交換してみたり、接触面を磨いたりしてみたものの状況は変わりません。
そこで本当にバッテリーの不具合なのか? それとも露出計回路内の不具合であるのか判断するために電池のマイナス極をジャンパーであちこちはさんでみたところ、ときたま不具合が解消されることがあります。

↓正常に針が動いた。
底蓋をよくみるとモルトプレーンのスポンジが経年劣化して化学変化で金属の底板を腐食させているために電気的にBODY
GNDがとれていないらしいことがわかりました。
↓布やすりでBODYのマグネシウム合金と真鍮らしい底蓋をみがいたら接触不良は解消されて露出計は正常に戻りました。 カメラにとってモルトプレーンというスポンジは遮光と防塵、緩衝などのために無くてはならないものですが約20年以上経過するとベトベトしてくるし化学反応は起こしたりでやっかいなシロモノに変身します。
↓ついでに裏蓋の遮光材がボロボロだったので貼りかえることにしました。 ヨドバシで厚さの異なるモルトププレーンを売っていたので1.5ミリのものを購入( のり付き ) 一見海苔巻きに使う海苔のように見えます。
これをカメラの裏蓋の溝幅に合わせてカットするのですが均一幅でカットするのは難しい。
専用カッターなるものも売ってますが、これだけのために買うわけにはいきませんから普通のNTカッターでカット。
糊付きなので裏の糊テープを剥がしながら溝に埋めていくのですが糊がベタベタして上手く溝にはいらないこともシバシバでした。 アルコールなどで溝を湿らせて貼っていくと比較的上手くいくという情報を得ましたがそれでも難しいですね。
先日Ipodのバッテリー交換のときに付いてきたTOOLがモルトプレーンを押し込むのに役立ちました。
(肝心のバッテリー交換のときには殆ど使い物になりませんでしたが・・・)
機械式カメラは良好に使うためには最低、 モルトプレーンの交換と注油のためのオーバーホールの2点はやらないと長く使い続けることは出来ないようですね。
posted by 家庭用品修理士隊 at 00:03
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横浜のTさん
ヨドバシでモルトプレーンが入手できるんですね。 それも同様にいずれ劣化してしまうのでしょうか。
http://junkworldconn.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/pentax_kx_d0d6.html
ワニ口で探索したところだけが自分のアイデアです。
クラシックカメラの修理事例は結構多くあって本当に助かります。 これがデジカメとなると殆ど見つからないのは流石にデジカメは一般人にはもう手のつけようが無いからなんでしょうか?