2013年05月17日

石油ファンヒーターを処分 分解するとおもしろい構造でした。

灯油ストーブ(石油ファンヒーター)を破壊(処分)しました。
 
急に異臭がして、頭が痛くなったことが理由です。
 
15年は使っています。
さすがに危ないかもしれないと思いました。
ですが、分解してみたところ、内部は比較的良好でした。
 
しっかりとした清掃(クリーニング)をするだけで良かったかもしれません。
ただし、エアコンや冷蔵庫を含め家電一般にも言えますが、古い機器は効率が悪く、無駄な電力を消費するといえますね。
 
ファンヒーターでも、昔のものは相当に電力を消費します。
その理由も良くわかりました。


石油ファンヒータを処分
 ストーブを処分するには、粗大ごみの手続きが必要です。
当然、料金が必要になり、予約なども面倒です。
 

石油ファンヒータを処分
 分解して捨てられないか。
 

石油ファンヒータを処分
 簡単にバラせる(分解できる)構造におどろかされます。
 
カッター(ペンチ)とドライバー(ねじ回し)を用意したのですが、使ったのはドライバー1本のみです。
ブリキのおもちゃのように、嵌(は)めこまれ、要所がネジで固定されています。
 
大量生産する際に、効率良く組み立てられるようにしたのでしょう。
分解も楽です。





石油ファンヒータを処分 すごいホコリ
 熱風の通り道に多量のホコリが堆積し(たまっ)ていました。
 風の通り道にセンサのネジが突出していて、そこを起点に固まったようです。
 
 しかし、これは異臭には関係なさそう。 
 
石油ファンヒータを処分 燃焼部
 燃焼部です。
 この写真には写っていませんが、透明のプラスティックの燃え残りのようなものがありました。
 たぶんそれが異臭の原因だと思いました。
 
 まだ組み立て可能ですが、家人が再使用を嫌がりますのでこのまま分解です。
石油ファンヒータを処分 気化器、ポンプ
 気化器です。
 左側はポンプでしょう。
 
 気化器は大きな電気ヒーターです。
 これは250W程度ですが、 1KW程度の製品もあるようです。
 この部分は、最新の機器であれば相当に省エネ化されていると思います。
 

石油ファンヒータを処分 送風ファン
 送風ファンも100Vの扇風機のようなものですので、それなりに電気を使います。
 ファンヒーターですので、温風扇風機という表現もできるかもしれません。 
 
 そのようなわけで、灯油ストーブとはいえ電気を消費します。
 熱電素子(熱を電気に換える部品)を使えば、コードレスファンヒーターも可能でしょう。
 ただ、価格が高くなるでしょう。
 
 
石油ファンヒータを処分 各種センサ
 ファンヒーターは、自動運転の灯油燃焼温風発生装置です。
 火災事故などが無いよう、相当な工夫がされています。
 消し忘れは強制タイマーで消えるようにしていますが。
 地震でも消えます。
 これらのセンサをマイクロコンピューターで制御するわけですから、相当に高度な装置でもあります。
 


 写真の左から、
1 温度ヒューズ 172度 10A
2 サーミスタ 室温検出用
3 振動検出スイッチ OMRON 13Y3R 中に玉入り
4 気化器温度センサ 熱電対
5 排出温度センサ (温風検出)
6 高電圧発生器 点火用
7 燃料センサ 石油量に応じて警告
 
 


 6 高電圧発生器を作動させてみました。
 100Vに直接つなぐだけです。
 
 高圧ですので、感電には注意。 
 基本的に100円ライターの火花が連続して発生しているようなものだと思います。
 
 製品によってはパンパンと間欠的に放電するものもあるかと思います。
 

 ファンだけは、これから夏に向かって再利用しそうです。

石油ファンヒータを処分 燃えないごみで出す
 あー 分解して全部燃えないゴミにできました。
 鉄板はブリキのおもちゃが作れそうなくらいに良質の塗装がされていたと思います。
 捨てるのはもったいなかったです。
 
 

タグ:ファン 石油
posted by 家庭用品修理士隊 at 18:54 | Comment(0) | TrackBack(1) | 粗大ごみ分解処分
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