2014年03月07日

カイロ(懐炉)の綿

カイロ

カイロの話です。

ベンジン式カイロって、意外にファンがいて、うちにもあります。
最近は、デザインに凝ったりしています。

それが、すぐ消えるようになってしまいました。

カイロの口火

火を着ける部分が劣化したのだろうとは想像できます。

替え用の部品が販売されていますし。

カイロの口

でも700円以上するし、なかなか売っていませんし。

第一、単なる耐熱綿じゃないのかと思うわけです。

カイロのガラス繊維

表面の黒いところだけを除去しようとしたところ、ボロボロと全体がほぐれてしまいます。

ちょっとホコリみたいに舞うので、吸ったら肺に悪そうと感じます。
グラスウールのような感じです。

カイロの座布団

最初は四角い形状をしていたようですが、原型をとどめません。
しかし、単なる綿にしか見えません。

ガラス繊維

ガラス繊維で代用できるかも。

 

グラス繊維を詰める

こういうことはやったことありません。

布から繊維がポロポロほぐれて大変です。

詰め終わり

なんとが詰めてみました。

裏

裏はこんな感じです。

この口火金具を付ける本体からベンジンの蒸気が通過します。

本体

 

カイロ本体側を覗(のぞ)くと、綿がたっぷり詰まっています。

この綿を使えばよかったかなと思いました。

着火

さて着火です。

しかし、全く付きません。
暖かくもなりません。


あれ変だな。

こんな単純な構造なのに。なんで

あー と気が付きました。
これは、白金触媒式なんですね。

単なる綿ではなく、白金(プラチナ)が粒子として付着されている。(ウイキペディア

だから、高価にもなりますね。

 

ガラス布

もう修理ではなく、実験です。

ガラス繊維の布を切ります。

白金綿を詰める

ボロボロになった、口火の綿(白金粒子入り)を詰めて巻きます。

バーナーで炙る

着火は、中にまで火が行くようにバーナー炎にして炙(あぶ)ります。

温度測定

しばらくして、カイロ全体が温まってきました。

温度を測ると168度。

なるほど。 それでハクキンカイロか。


しかし。 素直に交換した方が良さそうです。

桐灰カイロって何?

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家庭用品修理士隊

 

posted by 家庭用品修理士隊 at 11:01 | Comment(3) | TrackBack(0) | 墨田のYさん
この記事へのコメント
自分も数年前まではナショナルの黄金カイロを持っていました。(電池で点火するタイプ)
触媒というものがどうもピンとこないし微量にしてもプラチナの粉末が入っていて数百円というのは高くないようにも・・・・・金粉と同じようなものだとは思いますけど。
ところで昨今ではすっかり定着したホッカイロも賞味期限に気をつけないと未開封でも期限を過ぎるとあまり温かくなりませんね。今冬はよく使ったのですが以前買いだめしていた物は使い物になりませんでした。白金カイロもまだ捨てがたいような気もします。
Posted by 横浜のT at 2014年03月07日 23:25
白金カイロは桐灰カイロとは違うのでしょうね。  白金触媒なんてチンプンカンプンです。化学って不思議ですね。 カイロではないですが昔豆炭アンカを使っていました。 身体に直接長時間触れると深部までじっくりと低温ヤケドをおこし傷が癒えるのに長い期間が必要でした。
Posted by 浦安のI at 2014年03月10日 18:51
桐灰は豆炭アンカの小型版みたいです。
低温やけどは湯たんぽでもやりました。
すねだったので骨まで達した感じで、確かに長くかかりました。
Posted by 墨田のY at 2014年03月11日 01:28
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