カイロの話です。
ベンジン式カイロって、意外にファンがいて、うちにもあります。最近は、デザインに凝ったりしています。
それが、すぐ消えるようになってしまいました。
火を着ける部分が劣化したのだろうとは想像できます。
替え用の部品が販売されていますし。
でも700円以上するし、なかなか売っていませんし。
第一、単なる耐熱綿じゃないのかと思うわけです。
表面の黒いところだけを除去しようとしたところ、ボロボロと全体がほぐれてしまいます。
ちょっとホコリみたいに舞うので、吸ったら肺に悪そうと感じます。
グラスウールのような感じです。
最初は四角い形状をしていたようですが、原型をとどめません。
しかし、単なる綿にしか見えません。
ガラス繊維で代用できるかも。
こういうことはやったことありません。
布から繊維がポロポロほぐれて大変です。
なんとが詰めてみました。
裏はこんな感じです。
この口火金具を付ける本体からベンジンの蒸気が通過します。
カイロ本体側を覗(のぞ)くと、綿がたっぷり詰まっています。
この綿を使えばよかったかなと思いました。
さて着火です。
しかし、全く付きません。
暖かくもなりません。
あれ変だな。
こんな単純な構造なのに。なんで
あー と気が付きました。
これは、白金触媒式なんですね。
単なる綿ではなく、白金(プラチナ)が粒子として付着されている。(ウイキペディア)
だから、高価にもなりますね。
もう修理ではなく、実験です。
ガラス繊維の布を切ります。
ボロボロになった、口火の綿(白金粒子入り)を詰めて巻きます。
着火は、中にまで火が行くようにバーナー炎にして炙(あぶ)ります。
しばらくして、カイロ全体が温まってきました。
温度を測ると168度。
なるほど。 それでハクキンカイロか。
しかし。 素直に交換した方が良さそうです。
>桐灰カイロって何?
触媒というものがどうもピンとこないし微量にしてもプラチナの粉末が入っていて数百円というのは高くないようにも・・・・・金粉と同じようなものだとは思いますけど。
ところで昨今ではすっかり定着したホッカイロも賞味期限に気をつけないと未開封でも期限を過ぎるとあまり温かくなりませんね。今冬はよく使ったのですが以前買いだめしていた物は使い物になりませんでした。白金カイロもまだ捨てがたいような気もします。
低温やけどは湯たんぽでもやりました。
すねだったので骨まで達した感じで、確かに長くかかりました。