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2020年01月31日

電気スリッパ故障修理。 コード切れ

修理後の写真

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電気スリッパ(サンダル)の修理をしました。
故障の原因は、よくあるコード切れ。
コード(電線)は接続の根本で切れることがよくありますが、やはりでした。

 

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電気スリッパは、スリッパが暖かくなるわかりやすい製品です。
昔は受験生の友?だったようなイメージがあります。

現在でも製品としてはあるようですが、質実剛健の見本のような電化製品の一つだと思います。

なぜなら、壊れやすい部品が無いから。
電熱部品は、寿命で切れるヒーターではなく、PTC素子。
この部品は電気を与えると熱を発する、すると抵抗が下がる。
つまり、一定の温度を自動的に保ちます。
だから、温度調整装置も加熱防止部品も不要。
単純なゆえに壊れないということです。

今回、片方のスリッパが温まらない。
けれど、コードの接続を変えるとあたたまるというわかりやすい故障でした。

要するに、コード切れです。
ただ、これは本来怖いことです。

たとえば、扇風機の首振り部のコード切れでは火災が発生する恐れがあります。
これは、コードが切れかかる際に、火花が出るからです。

でも、電気サンダルは消費電力が小さいので、コードが切れかかっても火花が出るほどではありません。
ですので、単に温まらないということ以上にはなりません。

コード切れの状況

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コード切れは、テスター(回路計)で導通状態を見ればわかります。

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コンセントプラグと、コネクタ間の導通抵抗を測定すると、5オーム程度でふらふらしたり、無限大になったりします。
本来は、0Ω(ゼロオーム)近くにあるはずです。

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二個あるコネクタの一方で、根本を揺らすと、回路計の針が動きます。
外観には全く異変がありませんが、内部で切れていると予想できます。

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コネクタ(差し込み)の根本を、カッターの歯で開いてゆきます。
まるで手術ですね。

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患部(切れている部分)がわかりました。
この写真では、右側の電線の芯線がすべて切れています。

 

切れた電線の修理

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切れた電線を修理したいわけですが、電線は2本あるので、悪くない(切れていない)方も切断します。
これは、長さを合わせるためもありますし、一体化させるためです。
連帯責任みたいな感じです。

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切れた部分の電線素線。
素線は、本数が多いです。
これは、コード(電線)を柔らかく曲げやすいようにするためだと思います。
つまり、曲げに強く、切れにくいようにという配慮です。
それでも長年の曲げ伸ばしで少しづつ切れてゆくのは普通です。


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電線の長さを合わせ、素線を露出させます。
このあと半田付けして接続します。

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電線をハンダ接続した後は、絶縁と強度保護のため、収縮チューブをいくつか使います。

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電線をハンダ付け。
外観より実質(導通)を確保します。 曲げに耐えるには、できるだけハンダ部を短くします。

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ハンダ付けしたあとに、シュリンクチューブを被せて、熱風処理で縮めます。

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熱風処理後 隙間なく縮んだところ。

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つぎに二線固定用のシュリンク(黒)

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さらに透明シュリンク

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そして、最終シュリンク(青チューブ)

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2つ(左右)のコネクタ修理最終状況

ちょっと青が長すぎたかな。 少し固くなりすぎかも。
あ そういえば、ホットボンドも注入しています。

参考写真

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日立電気スリッパSS-208D 100V 20W。 なんと、1991年製。30年近く経っているとは思えません。

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スリッパのコネクタ ピン きれいです。

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内部。 PTC素子と、電線のみ。 壊れる要素がありません。

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説明書の記載

・・本品は歩行用ではありません。
・・・いたんだコードは必ず修理交換してください。

 

感想

昔の日本製電化製品はすばらしいですね。
人と接する機械は、微妙な感性が要求されます。
暖かさなどは、使ってみないと良し悪しはわかりません。

30年も使えている製品は現行品には換えられない、独特の良さがあるのかもしれません。

posted by 家庭用品修理士隊 at 22:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 墨田のYさん

2019年12月30日

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ではでは また2020年に。

           鍛冶屋 /^^)。
posted by 家庭用品修理士隊 at 07:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | 鍛冶屋さん

2019年12月29日

充電式ひげそり(シェーバー)をUSB電源に変更修理

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フィリップス社製シェーバー 5830

数十年前に買った気がします。
その後ひげを伸ばした時期があったりしましたが、実働日数は相当なものです。

刃が丈夫で、充電池を一度自分で換えて。
このところヒゲ伸ばしをやめたので、また出番が出ていました。

ところが、先日ついに動きがとまりました。
スイッチを入れても無反応。 あれ?
電池は充電できなくなって久しいのですが、ACコンセントで使えていたのですが。

動かない原因

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分解して、電池を外して原因判明
モーターへ接続する電極が腐食折れ。
電線が切れた状態です。

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電線(接続金属片)の根本で折れたように切れていました。

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故障状況図

修理

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電線を接続しても使えない。
どうやら電池がだめか。

ニッカド充電池をつけなおしたり、スーパーコンデンサ(3V、5F)を試してみたり。
しばらくしても充電できていない。
で、結局。 これは、制御基板がおかしい。

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基板の裏には、IC(集積回路)が付いていて、充電やスイッチの制御を行っているようです。
で、電極切れは直したが、充電ができない。

ACを入れても、充電しないので電池電圧が上がらない。
規定電圧に達しないと判断されスイッチが入らない。
つまり使えない。

電極が切れる直前までは、かろうじてスイッチが入るだけの電圧を確保できる充電ができていたのかもしれない。


改造


これはついに買い替えか。
しかし、モーターも刃も調子が良い。

そうだ、USB電源で作動させよう。
そうすれば、モバイルバッテリーで使えるし。
充電の必要がないので、旅行でも便利。

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USB電源化完成写真
使用感良好 \(^o^)/


 

改造経過
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改造は、電池をDC-DCコンバータに交換し、

ACプラグをUSBプラグに換えるだけ。

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写真上 USBコネクタ(2線タイプ)
写真下 シェーバーのACプラグ

改造メモ
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使用したDC-DCコンバーター

amazonで購入していたもの。
安く各種あるので便利。

USBの5Vを2V程度に下げる。
ポテンショメータ (直線的に抵抗が変化するボリューム部品)で電圧を、好みのモーター速度に調整。

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AC電源から基盤への接続を切って、DC-DCコンバータに接続。
この際には、逆接続保護のためダイオードを入れる。
DC-DCコンバータによってはすでに内蔵されているので、その場合は不要。

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改造後回路概要

 


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ACプラグに5Vを加えて、回転速度を調整


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ACプラグを切断して電線を出す。
すると、螺旋タイプの芯線が現れた。
これは、イヤホンなどにも使われるもの。

導線はコイルバネ状に巻かれているので、曲げに強い。
しかも、電線自体もコイルに巻かれているので二重に曲げ強い。
これにより通常の使用ではまず切れないと言える。
よく考えられた故障回避設計だと思う。

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USBコネクタは、熱収縮チューブとホットボンドで何重にも固定


我ながら短時間で改造完了。
まだしばらくフィリップスさんにお世話になります。

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フィリップス社の最高級?シェーバー(ワイヤレス充電タイプ)
特に・肌にやさしい・音が静かなのかなという感じです。

posted by 家庭用品修理士隊 at 13:06 | Comment(2) | TrackBack(0) | 墨田のYさん
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